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EX 幸せな日々

last update publish date: 2026-09-09 13:24:39

 本日も、まったりと営業中。レジ打ちしてると、シャルちゃんとショコラちゃんが、入店してきました。

「いらっしゃいませー!」

 お姉ちゃんと一緒に、ご挨拶。

 レジを打ち終わると、お客さんが帰っていき、四人きりの空間になります。

「二人共、いつもの?」

 さっそく、オーダーを取りに行く。

「うん」

「りょうかーい。なんか、ずいぶん幸せオーラが漂ってるね? 匂いでも、すっごく感じる」

 お姉ちゃんにオーダーを伝え、ほかにお客さんがいないのをいいことに、おしゃべり。

 すると彼女ら、なにやらもじもじとして、照れくさそう。

「ショコラから言ってよ」

「えー? 恥ずかしいよ~」

「じゃあ、一緒に」

 何を言い淀んでいるのだろう? 狼耳を、ピンと立てる。

「私わたくしたち、正式にお付き合いすることにしましたの」

「うちら、正式にお付き合い始めたんよ」

 頬を赤らめ、うつむいてそう言う二人。

「え! つまりそれって……」

「うん、恋人同士。うち、もう、嬉しくって……。で、さっそくデートってわけ」

 ショコラちゃん、顔が真っ赤だ。

「うわ、うわ、おめでとー! 今日はおごりでいいよ! ね、お姉ち
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  • オオカミさんのカフェ!   EX 幸せな日々

     本日も、まったりと営業中。レジ打ちしてると、シャルちゃんとショコラちゃんが、入店してきました。「いらっしゃいませー!」 お姉ちゃんと一緒に、ご挨拶。 レジを打ち終わると、お客さんが帰っていき、四人きりの空間になります。「二人共、いつもの?」 さっそく、オーダーを取りに行く。「うん」「りょうかーい。なんか、ずいぶん幸せオーラが漂ってるね? 匂いでも、すっごく感じる」 お姉ちゃんにオーダーを伝え、ほかにお客さんがいないのをいいことに、おしゃべり。 すると彼女ら、なにやらもじもじとして、照れくさそう。「ショコラから言ってよ」「えー? 恥ずかしいよ~」「じゃあ、一緒に」 何を言い淀んでいるのだろう? 狼耳を、ピンと立てる。「私たち、正式にお付き合いすることにしましたの」「うちら、正式にお付き合い始めたんよ」 頬を赤らめ、うつむいてそう言う二人。「え! つまりそれって……」「うん、恋人同士。うち、もう、嬉しくって……。で、さっそくデートってわけ」 ショコラちゃん、顔が真っ赤だ。「うわ、うわ、おめでとー! 今日はおごりでいいよ! ね、お姉ちゃん?」「ええ。おめでとう」「ふふ、ありがとう」 はにかむショコラちゃん。「ちなみに、この話、他の人には?」 今度は、寂しそうに首を横に振る二人。「神様は、お認めになっていない関係だから……。みんなに話すの、怖くて」「そんなわけで、しばらくエクレールさんとマドレーヌさん以外には、内緒の関係にしようかと」 以前、神父様に猛抗議したことを思い出す。「そっかー。いつか、みんなに言える日が来るといいね」「そうですわね。そう願いたいものです」 お茶が入ったので、クッキーとともに、二人のもとへ運ぶ。「付き合ったきっかけは、なんだったの?」「んー……。なんか、話の流れでね。自然と」 ほほー。「あ、あまり幸せカップルの会話にお邪魔するの、よくないかな。何か用があれば、呼んでね」「気遣い、ありがとう」 お姉ちゃんとともに、それは幸せな表情で会話する二人を、こちらも笑顔で眺める。 ショコラちゃん、恋が叶ってよかったね!  ◆ ◆ ◆ 「お姉ちゃん、あとで、宝石店行っていい?」 街での買い出しの最中、提案する。「宝石? いいけど」「やった! お姉ちゃん、大好き!

  • オオカミさんのカフェ!   最終話 リュミエール、再始動!

     ちくたくちくたく。 うう……。針の音が気になって、眠れない……。 久しぶりに、この部屋の時計に電池入れたけど、こんなに針の音ってうるさかったっけ。 ちくたくちくたく。 う~~~! 眠れない! 電池抜いちゃおう! ……。今度は、静かすぎる。ううう。お姉ちゃんがそばにいないだけで、こんなに寝付きが悪くなるなんて。お姉ちゃんの匂いがしないよう……。 なんだっけ、羊数えるといいのよね。 ひつじが一匹……。羊が二匹……。ラムステーキが三個……。 お腹空いた。きちんと晩ご飯、食べたのに。 台所行こう。 作るなら、サンドイッチかな。 ピーナッツバター塗って……。いただきます。 お姉ちゃんのいない食卓は、寂しいな。 ごちそうさま。 また、歯磨きしなきゃ……。 お姉ちゃん、どんな様子かな? そっと、寝室のドアを開ける。「こほっ」 少し咳き込んでるけど、お薬が効いたのかな。今朝ほど酷くないや。 いつまでもこうして見ていたいけど、私もいい加減寝なきゃな。 ……寝れるといいけど。  ◆ ◆ ◆  あー、少しは眠れたのかな。寝不足気味だけど。今、何時……?「えっ!?」 十一時!? 完全に寝坊した! ……って、時計の電池、抜いてたんだった。 雀が鳴いてるから、まだ早朝? お姉ちゃんは……。 まだ寝てる。 咳も、さらに若干軽くなった? とりあえず、お姉ちゃんが起きたときのために、オートミールを作っておこう。 ! 足音!「お姉ちゃん、おはよう!」「おは、こほ、よう。トイレ行くね」 元気ないなあ。当たり前だけど。「お姉ちゃん、一緒にご飯食べよ!」 薬を飲みに来たお姉ちゃんに、提案。「ダメよ。ほん、まだうつしちゃうから。これ、温めたら寝室で食べるね」「ああ、私が持ってくから、お姉ちゃんは寝てて」「ありがとう。じゃあ、横になってるね」 一緒に食事できないの、切ないなあ。 ともかくも、オートミールのミルク粥を、お姉ちゃんの下へ。「ありがとう」 もそもそと食べる、お姉ちゃん。あんまり美味しいもんでもないだろうけど、病人食といったら、これだからね。「エクちゃん。うつすといけないから、出てたほうがいいよ」 うう……。食事姿を見ることも叶わず。「何かあったら、呼んでね?」「うん、ありがとう」

  • オオカミさんのカフェ!   第八話 お姉ちゃんといっしょ!

     今日も、お姉ちゃんとお仕事を終えて、ご飯をもぐもぐ。「えへへ~」「どうしたの? 食事中に、にやにやして」「こうして、お姉ちゃんとずっと一緒なの、嬉しいなあって思って」 そう言って、さらに顔を緩ませる。 思えば私、何をするにもお姉ちゃんと一緒だったなあ。  ◆ ◆ ◆ 「おつかい、いってきまーす」「まってー! エクもいく~!」 ちっちゃい頃、お買い物に行くおねえちゃんにちょこちょこついて行ったり。「おねーちゃん、いっしょのベッドでねよー!」「いいよー」 もちろん、寝るときも一緒。結局、お父さんたちも諦めて、ダブルベッドにしてくれたのよね。「おねーちゃんと、おなじかみがたにしてみたの! おそろいだね!」 今でこそ違う髪型だけど、服も髪も同じにしてみたり。「おトイレ、おねーちゃんといっしょにはいる!」「それはちょっと……」 こんな事を言って、困らせたこともあったっけ。「おねーちゃん、おふろはいろ!」 もちろん、お風呂も小さい時からずっと一緒。「おお~~~~~~ん……!」「おお~~~~~~ん……!」 お父さんたちや村の人には内緒で、狼姿で丘の上で満月に吠えてみたり。 遠くから、遠吠えが帰ってきたのは驚いたな。狼なのか、お仲間だったのか。 帰ったら、こってりしかられたっけ。私が言い出したことなのに、お姉ちゃん必死でかばってくれて、かばい合いになった結果、お父さんたちが逆に折れちゃったね。 お姉ちゃんが学校に上がると、私も行きたいと駄々をこねて、さんざん三人を困らせたり。 この村は分校だから、七年間ずーっとお姉ちゃんと一緒だったのはいいけれど、お姉ちゃんが卒業しちゃうと、今度は私のやる気がだだ下がりになっちゃって。 私とお姉ちゃんが十八歳と二十歳になって間もない頃、神様が意地悪にもお父さんとお母さんを連れて行ってしまった。 とてもとても悲しかったし、これからどうしようって悩んだけど、お姉ちゃんが「力を合わせて生きていきましょう。エクちゃんは、私が守ってあげるから」と言ってくれて、随分持ち直したっけ。 二人が遺してくれたこのカフェが、四人の思い出。この店を守っていこうと、お姉ちゃんと誓いあったのです。  ◆ ◆ ◆ (お姉ちゃん、ほんときれいだなあ……) 入浴中、お姉ちゃんの裸体に見惚れる。 お姉ちゃ

  • オオカミさんのカフェ!   第七話 どうしてこうなった!?

     どうしてこうなったの……。 戻ってくると、シャルロットちゃんがそっぽを向いてツン! 一方、ショコラちゃんはえらく落ち込んで泣きそうになってるし。「ちょっと、何があったの!?」 尋常ならざる様子に驚き、思わず狼耳としっぽがぴょっこり出てしまったので、慌てて人モードに戻る。「うちが悪いのぉ……」 そう言うと、こらえていたものが吹き出してしまったのか、わんわん泣き出してしまう。 これではなんでこうなったか聞き出せないだろうと、シャルロットちゃんに水を向けた。「説明してよ、わけわかんないよ。あんなに楽しそうだったのに」「……ショコラが、街に行かないで、なんて言うからいけないのよ」 お姉ちゃんと顔を見合わせ、揃って首を傾げる。「えーと……意味分かんないよ、それじゃ。もっと、順を追って説明して」 シャルロットちゃんの渋々とした説明によると、将来の夢についての語り合いになり、「村で一緒に暮らし続けたい」と言うショコラちゃんに対し、「私は、都会へ出るの!」と言い争い……というか、彼女の性格とこの状況だから、きっと一方的なきつい言い方をしたのだろう。そんなことがわかった。「シャルロットちゃん、この村、嫌いなの?」「嫌いではないけれど……私は、都会で華やかな暮らしがしたいの! 村長は兄様が継げばいいのだし!」 ふむう……。「ショコラちゃん、シャルロットちゃんと一緒に都会に出るっていう選択肢はない?」 背中を擦って、慰めながら問うと、少し落ち着いたのか、とつとつと答える。「うち、この村が好きだし、うちが街に行っちゃうと、家業を継ぐ人がいなくなっちゃうから……」 困った。二律背反。「とりあえず、謝った方がいいよ、シャルロットっちゃん」 まだぐずついているショコラちゃんを困ったように見て、「悪かったわ。きつく言い過ぎた」と、頭を下げる。「ショコラちゃんも、とりあえず、この場はこれでいい?」 まだ目尻を拭いながら、「うん」と返す。「とりあえず、お茶でも飲んで、落ち着きましょう」 お茶を差し出すと、二人が飲んでくれる。やっぱり、こういうときはとりあえず一服だよね! 鳥の声を聴きながら無言で過ごしていると、不意にお腹の音が鳴ってしまう。時計を見ると、もう一時だ。「お腹空いちゃった! ご飯にしましょ!」 ぽん、と手

  • オオカミさんのカフェ!   第六話 私にできること

    いらっしゃいませ」「カモミールティーと、ジンジャークッキーをお願い」「かしこまりました」 今日も、やっぱり元気ないな。「ショコラちゃん。あのね。私、ショコラちゃんの気持ちがおかしいだなんて、思わないよ。愛こそが、神様の教えだもの」 ほかにお客さんがいないので、ずばり切り込む。「そう……かな?」 力強く、何度も頷く。「私に手伝えそうなことがあったら、何でも言って!」「おまちどう様。わたしも、微力ながらお手伝いするわ」「ありがとう」 はにかむ彼女。少し、元気が戻ったみたいで良かった。「今日も、それ奢りでいいわよ」「さすがにダメだよ、二度もそんなの! ちゃんと払うからね」 有無を言わさず、お代を出すショコラちゃん。こういうところ、しっかりしてるよね。元気が出てきた証拠かな。うんうん。 彼女は、お茶とクッキーをゆっくり味わい、帰途につくのでした。  ◆ ◆ ◆ 「ショコラちゃんの恋、上手くいくといいね」「うん」 寝室で、おやすみのキス。同性愛に抵抗がないの、私たちがこんな感じだからかな。ほかの村人はどうなんだろう? 女同士って、ハグとかするとお互い柔らかくて気持ちいいよね。 今日も狼モードで、いい感じに安眠。すやあ……。  ◆ ◆ ◆  今日もお仕事に励んでいると、夕刻にショコラちゃんとシャルロットちゃんがやって来ました。「いらっしゃいませー」「うちは、いつもの。シャルロットちゃん、何にする?」「私は、カフェオレと、ドーナッツにしようかしら」 オーダーをもらい、お茶が入るまで、なんとなしに二人の様子を見る。 楽しげに談笑する彼女ら。特に、ショコラちゃんからは、喜びが溢れ出ている感じ。 そっか、そうだったんだね。好きになった相手。 上手くいくといいね! 応援するからね!  ◆ ◆ ◆ 「お姉ちゃん、気づいた?」「ん?」 食卓の向かいで、応えるお姉ちゃん。 今日は、鹿肉のステーキ! もちろん私は、三人前!「ショコラちゃんが、好きになった相手」「うん。シャルロットちゃんでしょ?」「だよね、だよね! 上手くいくといいね!」 鹿肉も美味しいし! ご飯が美味しいと、いい方向に進む気がするね!「そうね。私たちにできることがあったら、相談してほしいわね」「なんならさ! 私たちから仕

  • オオカミさんのカフェ!   第五話 応援するよ!

    「ねえ、ショコラちゃん」 他のお客様もいなくなって、ショコラちゃんがぽつねんと、ちびちびお茶を飲んでいたので、話しかけてみる。「あっ、ごめん! お茶一杯でこんなに粘ったら迷惑だよね! えーと、カモミールティーのおかわりと、ジンジャークッキーを」「それはありがたいけど、何か困り事なら相談乗るよ?」「うーん……エクちゃんたちならいいかなあ……。うち、今日、教会に行ったのね。そこでね……」 言いよどむ彼女。 お姉ちゃんが、お茶とクッキーを持ってきてくれる。「女の子に恋しちゃったって告解したら、それは誤った気持ちですって、否定されちゃって」「ええー! いや、色々あれだけど、女の子にガチ恋愛!?」 元気なく、こくりと頷くショコラちゃん。「で、あの温厚な神父様が否定? ふむう……」 解せぬ。「ちょっと私、直談判してきていい!?」 腕まくり!「待って、大ごとにしないで~! うち、どうしたらいいんだろ……」 お茶に手もつけずに、しゅんとする彼女。 私たちにとって、神父様の言葉は神様の言葉。でも、一人の女の子をこんなにも傷つけるのが、本当に神様の思し召しなのだろうか。 神父様を疑いたくない! でも、ショコラちゃんの気持ちも尊重したい! どうすればいいのー!? お姉ちゃんを、ちらりと見ると、やはり同様に困ってるようだった。「とりあえず、私はショコラちゃんの恋、応援するよ!」「ありがとう」 元気のない笑顔が、少し切ない。「それ、奢りでいいわよ。食べて飲んで、元気取り戻してね」「ありがとうございます」 お姉ちゃんの厚意に押されてか、やっと、お茶とクッキーに手を付けてくれた。 それらを食べ終わると、彼女が再度お礼を述べて、帰って行きます。 私たち姉妹は、悶々とした気持ちを抱えたまま、どうにも寝心地の悪い夜を過ごしました。  ◆ ◆ ◆  翌朝、お姉ちゃんと連れ立って、教会へ! ショコラちゃんは大ごとにしないでほしいと言うけれど、やっぱり黙っていられない! それに、神父様には強い守秘義務がある。告解の内容は、たとえ「人殺しました」みたいなものでも、絶対に口外してはいけないのだ。 だから、告解である限りは、大事にはならない。「おはようございます!」 勢いよく、教会の扉を開ける。「これは、エクレールさん、マドレーヌさ

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